翻訳出版書

「ミドル・パッセージ」

―生きる意味の再発見―

ミドル・パッセージ―生きる意味の再発見

分析心理ドットコム

サイトの名前は、ユングの思想や理論が、他の精神分析の理論と区別して、とくに「分析心理学(Analytical psychology)」といわれることにちなんでいます。

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ミッドライフ

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ユングは、個人が世の中に貢献できることがあるとすれば、それは、各自が「精神的に成長して、”変わっていく”こと」だという意味のことを言っています。

マイケル・ジャクソンの”Man In The Mirror”は、たとえ作詞家が本来こめたメッセージとは違っていたとしても、ユング的にも味わうことができます。

I’m Gonna Make A Change
For Once In My Life
It’s Gonna Feel Real Good
Gonna Make A Difference
Gonna Make It Right…
.
僕は変化を起こすんだ。
僕の人生で、一度きりのね。
さぞいい気分だろう。
違いを生み出すのさ。
正しいことをするんだよ。
.
I’m Starting With The Man In The Mirror
I’m Asking Him To Change His Ways
And No Message Could Have Been Any Clearer
If You Wanna Make The World A Better Place
Take A Look At Yourself, And Then Make A Change
.
僕は鏡の中の自分から始めるよ。
鏡の彼に変われと言うんだ。
これより明確なメッセージは他にない。
世の中をより良い場所にしたいなら、
自分自身を見つめ、自分を変えることさ。
.
You Can’t Close Your…Your Mind!
(Then You Close Your…Mind!)
.
心を、心を閉じちゃいけない。
(その時は心が閉じてしまう!)
.
I’m Gonna Make A Change
It’s Gonna Feel Real Good!
Come On!
(Change …)
Just Lift Yourself
You Know
You’ve Got To Stop It.
Yourself!
(Yeah!-Make That Change!)
I’ve Got To Make That Change, Today!
Hoo!
(Man In The Mirror)
You Got To
You Got To Not Let Yourself…Brother…
Hoo!
(Yeah!-Make That Change!)
You Know-I’ve Got To Get That Man, That Man…
(Man In The Mirror)
You’ve Got To
You’ve Got To Move! Come On! Come On!
You Got To…
Stand Up! Stand Up! Stand Up!
(Yeah-Make That Change)
Stand Up And Lift Yourself, Now!
(Man In The Mirror)
.
Gonna Make That Change…
Come On! (Man In The Mirror)
You Know It!
You Know It!
You Know It!
You Know…
(Change…)
Make That Change
.
僕は変えて行くんだ。
最高の気分だろうね。
さあ!
(変えるんだ、、)
自分を高めて!
わかるだろ。
自分から
今を止めなきゃ。
その変化を、今日、起こさなきゃ。
そのままに、
そのままにしちゃダメだ、兄弟よ。
わかるだろう、その男を、彼を捕まえて、、
やらなきゃ。
行動しなきゃ、さあ、ほら!
やらなきゃ、、
立ち上がれ!立ち上がるんだ!立って!
立ち上がって、自分を高めて、今!
.
その変化を起こすんだ。
さあ、(鏡の中の男)
わかるだろ、
わかっているはずさ。
君だってわかっている。
わかっているんだ。
.
それを変えるんだ。
.
訳:大西恒樹

以下は、この曲が、2009年のノーベル平和賞授賞式で合唱されたときのYoutube画像です。

(”Midlife Spirituality and Jungian Archetypes”からの抜粋 です。)

「鏡を見ない限り、自分の歳を忘れているの。だって、”たましい (soul)”はいつまで経っても、若いままなんだもの。」と、90歳の婦人が微笑んで言います。

「そして鏡を見ながら、『あら! あなたって、こんなにおばあちゃんだったのね。』」と自分に向かって言うの。」

フランス人の彼女は、8年前、住み慣れた土地を離れ、アイルランドに移住しました。82歳になって、言葉もわからない、まったく新しい環境に自分の身を置いた彼女の生活は、10年前のそれとは根本的に異質のものです。そんな彼女は、その存在だけで、周りにとてもポジティブなエネルギーを与えています。

歳を重ねること、それは、

「たましいは、いつまでも若い。」

という、その大切な事実に気づくことです。

たましいは、いつも、それが生まれたときと同じぐらい若い。
「老齢」の意味するのは、たんに肉体的なことで、わたしのたましいは、いつだって、生まれたときと変わらず若い。いやむしろ、もっと若くなっていると言ってもいい。もし、明日の自分のたましいが、今日の自分のたましいより若返っていたとしても、わたしはちっとも驚きはしないだろう!

.

マイスター・エックハルト (Meister Eckhart), 1980

(”Midlife Spirituality and Jungian Archetypes”からの抜粋 です。)

典型的な外向型の性格で、人付き合いが大好きなアンはいつも多くの人に囲まれていました。思いやりがあって人に好かれ、ユーモアのセンスも抜群です。アンが、暗くなって落ち込んだり、深刻に考え込むのを誰も見たことがなかったし、アン自身もとくにそんな経験がありませんでした。いつも前向きに明るく生きてきたのです。

そのアンに、50歳を過ぎた頃、変化が生じました。生まれて初めて、アンは、誰にも会いたくない、ひとりでいたいと強く思ったのです。

それまでにも、自分について考えたり、自分を見つめるための機会がなかったわけではありません。でもアンは、その“必要”を感じませんでした。いつも忙しくて楽しくて、やりたいことがたくさんありました。

アンは、それまでの過去25年間、あるスピリチュアル系のグループにも所属していて、その中心メンバーでもありました。

その年の夏、そのグループのメインイベントである2週間のサマーキャンプに参加しないと彼女が宣言したとき、友人はもとより、アン自身が驚きました。

友人たちは、必死でアンにキャンプに来るように説得しようとしましたが、アンの決意は固かったのです。その理由がなぜかもわからなかったのにもかかわらず。

自分が中心になって活躍できるサマーキャンプに行かないかわりに、彼女は、ひとりきりで人里離れたアパラチアの小屋に二週間滞在しました。

生まれて初めてひとりきりになり、自分がなぜこうしているのか考えました。

昼も夜も続く静寂は、ときにとてつもない恐怖感や、たまらない憂うつ感を呼び起こしましたが、それでも彼女は、ひとりきりでいることが自分に必要だと感じました。

社交的だっただけでなく、身体を動かすことも大好きで、今までいろんなスポーツをこなしてきたアンなのに、ひとりで過ごしたこの期間、自分の身体や、自分の動きのひとつひとつが、ある意味、新鮮に感じられたといいます。

それは、はじめて、“自分自身”につながれた感覚でした。自分が知らなかった、自分の別の側面を発見するという新しい冒険が始まったのです。

※冒頭の写真は、ウィキペディアより、山に囲まれたアパラチアの牧草地帯。